心疾患を有する患者さんから作成した疾患特異的iPS細胞や、疾患モデルマウスの解析を通じて、循環器疾患の病態解明と新規治療薬開発を目指しています
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- 2015-6-12
心疾患を有する患者さんから作成した疾患特異的iPS細胞や、疾患モデルマウスの解析を通じて、循環器疾患の病態解明と新規治療薬開発を目指しています
分子生物学的手法の確立以来、遺伝子改変マウスや心臓血管手術マウスを用いて心疾患の病態解明を目指す研究が行われてきましたが、その知見の臨床応用を実現するためにはヒト心筋細胞を用いて有効性を検証することが不可欠です。また、近年の遺伝子解析技術の向上によって、心疾患およびその発症・進展の個体差におけるゲノム異常の意義が明らかになりつつありますが、遺伝子変異と細胞の機能異常の因果関係を証明するためにも、ヒト心筋細胞を用いた機能解析が必要です。我々は「疾患特異的iPS細胞を用いた研究」、すなわち心疾患を有する患者からiPS細胞を作成し、心筋細胞へと分化誘導した後に解析する研究を行っています。これにより心疾患の病態を細胞レベルで再現し解明すること、さらには難病に対する治療薬を開発することを目的としています。