肺動脈性肺高血圧症、慢性血栓塞栓性肺高血圧症はともに特定疾患に指定される難治性疾患である。さらに当院は総合病院の特徴を生かし、二次性肺高血圧症例数も増加している。
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肺動脈性肺高血圧症、慢性血栓塞栓性肺高血圧症はともに特定疾患に指定される難治性疾患である。さらに当院は総合病院の特徴を生かし、二次性肺高血圧症例数も増加している。
肺高血圧症は難治性疾患であるが、ここ四半世紀の研究・臨床の成果により病態生理の解明が進み、治療成績は改善してきている。特に肺動脈性肺高血圧症については治療薬が次々に開発、臨床応用され、治療戦略が大きく変化し、その予後も劇的に改善している。肺高血圧症が広く医療関係者に注目されるようになり、また一般世間に対しての啓蒙活動が広がった結果、肺高血圧症の新規紹介患者数は日本全国で増加している現実がある。
当グループでは肺動脈性肺高血圧症を中心に、慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症、慢性肺疾患に合併する肺高血圧症など様々な原疾患に起因する肺高血圧症の診療に携わり、積極的な薬物併用療法を早期から導入することで肺動脈圧や肺血管抵抗の正常化をEndpointとした治療を行っている。慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症に対しては、外科的血栓内膜摘除術の適応とならない重症症例にはバルーンを用いた経皮的肺血管形成術を積極的に施行し患者さんが社会復帰できるよう、積極的に治療を行っている。一方で、重症左心不全に合併する肺高血圧症のマネージメントや肺静脈閉塞疾患や腫瘍原性肺微小血管症等の希少で治療法の確立していない疾患に対して、新たな治療法の模索を行っている。