都心に立地する大学病院の循環器診療部門としては最大規模の診療実績を誇るとともに、高い専門性を活かした診療を行っています
- 新着情報
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- 当院で植え込み型心臓デバイスまたは人工呼吸器の遠隔モニタリングによる検査/治療を受けられた患者さんへ
- 2021-5-10
- カテーテルアブレーションを受けられた患者様へ
- 2019-5-2
- 不整脈チームの2017年治療実績を更新しました
- 2018-1-16
都心に立地する大学病院の循環器診療部門としては最大規模の診療実績を誇るとともに、高い専門性を活かした診療を行っています
心房細動・心室頻拍を中心とする治療抵抗性不整脈に対し、最先端のマッピング技術を駆使したカテーテルアブレーションを実践しています。また、ペースメーカー・ICD・CRTといった植込みデバイス治療も得意としています。
不整脈は放置してよいものから致命的転帰に至るものまで多岐にわたりますが、近年、カテーテルアブレーションやペースメーカー、ICD、CRTなどの非薬物療法が比較的に進歩致しました。
頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションは、従来、発作性上室頻拍、心房粗動などが治療の主な対象でしたが、国民の多くが患う心房細動についても、その発症のメカニズムの解明や治療技術の進歩によりカテーテルアブレーションによる抑制が可能になりました。当院におきましても年間50例以上の心房細動アブレーションを実施し、特に発作性心房細動については8割の症例で発作の抑制を達成しております。また心筋梗塞・心筋症など器質的心疾患に伴う心室頻拍、心臓外科術後の複雑な機序の不整脈についても、3次元マッピングや心腔内エコー技術などを駆使してカテーテル治療に取り組んでいます。カテーテルアブレーションはすべての対象疾患を合わせますと年間約100例に実施しておりますが、2013年はさらに心房細動症例の実施症例数が増加し、半年で例年の件数に到達する勢いです。心房細動では造影剤使用を控えて、心腔内エコーを駆使したアブレーションを実施しており、腎機能障害例などには大きな福音になるものと考えております。
また、体内に電子デバイスを植え込むことも不整脈グループの大切な役割のひとつです。徐脈性不整脈に対するペースメーカー、心室細動・心室頻拍による心臓突然死回避のための植込み型除細動器(ICD)、ペーシングによる心不全治療デバイス(心臓再同期療法CRT)の植込み、管理を多数行っております。最新機種では在宅でデバイスおよびリード線の状況をモニターする遠隔監視システムを積極的に導入し、きめ細やかなフォローアップを実施しております。ペースメーカー植込みが年間約80台、ICD/CRT植込みが年間約50台であり、外来で約600名のデバイス植込み症例を管理しております。
さらに、デバイス植え込み術後の最も対処の難しい合併症の一つである、術後慢性期のデバイス感染症に対してエキシマレーザーシースを用いたリード抜去術を行なっております。詳しくは別ページをご覧下さい。