我が国において、高齢化社会の到来とともに循環器疾患の構造も大きく変化し、心不全診療の重要性が高まっています。治療法も複雑化する中で、内科治療に抵抗性の重症心不全の診療は特殊性が高く、一般市中病院では対応しきれない状況があります。
当院の心不全グループではこの重症心不全に対する包括的な治療について、特に補助人工心臓及び心臓移植術を含めて、長期的な視点に立って適切な治療を案内しています。重症心不全の紹介は全国から多数あり、紹介患者については迅速な対応を心掛けております。補助人工心臓、心臓移植などについて国内随一の経験をもっており、その他、薬物治療を中心とした心不全に対する最大限の内科治療、補助人工心臓治療前後の評価・管理、心臓移植術後の適切な管理について十全な対応を行っております。
また心アミロイドーシスなど、特定の心筋症の診療についても多くの経験を有し、治療困難な心不全全般に対して先進的な診断、治療に取り組んでいます。