国立大学病院の循環器診療部門として最大規模の診療実績があり、急性期治療から高度医療まで高い専門性を活かした診療を行っています
- 新着情報
-
- 虚血チームの治療実績を更新しました
- 2024-1-5
- 経皮的左心耳閉鎖術について
- 2023-3-14
- 虚血チームの治療実績の更新
- 2023-1-10
国立大学病院の循環器診療部門として最大規模の診療実績があり、急性期治療から高度医療まで高い専門性を活かした診療を行っています
当院では、虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術 (PCI)を主とし、下肢動脈、透析シャントに対するインターベンションを含め、幅広くカテーテルインターベンション治療を行っております。PCIでは、ロータブレーター、ダイヤモンドバック、エキシマレーザーなどの医療機器も使用可能で、幅広い治療の選択肢があります。また、大動脈弁狭窄症に対する経皮的大動脈弁植え込み術 (TAVI)なども積極的に行っています。
2021年10月から経皮的左心耳閉鎖術 (WATCHMAN)を開始いたしました。
PCI
年間カテーテル件数は約2,000例で、PCIは年間約400例施行しております。緊急PCIは年間約100例で、循環器内科に搬送された症例だけでなく、心肺停止などで3次救急に搬送された重篤な症例に対しても救急部との協力体制の下、人工呼吸器管理、大動脈内バルーンポンプ (IABP)、経皮的心配補助装置 (PCPS)、補助循環用ポンプカテーテル (IMPELLA)などのmechanical support下でもPCI施行し、東京都CCUネットワークに加盟し、緊急症例にも積極的に対応しています。
イメージングデバイスとして通常のIVUS (血管内超音波)だけでなく、OCT (光干渉断層法)やNIRS-IVUS (near infrared spectroscopy-IVUS)も積極的に使用しております。
また、FFR、iFRといった侵襲的虚血評価も常時施行可能であり、中等度狭窄に対する虚血評価やびまん性病変に対する治療戦略決定のため積極的に用いています。
治療困難症例を他院よりご紹介いただくことも多く、高度石灰化病変、慢性完全閉塞性病変 (CTO)、分岐部病変などの複雑病変に対するPCIも積極的に施行しています。当院では病院の性格上、合併疾患を多く抱えた他科手術症例をご紹介いただくことも多く、虚血精査の結果、術前の治療が必要と考えられる症例に対し、冠動脈バイパス術やPCI、いずれの治療方法が最適であるかを判断の上、血行再建を施行しています。その際には、ステントの選択やタイミングを始めとして手術を行う当該科とともに慎重に検討を行い、幅広い視野での治療戦略の構築を行っています。
また、新型ステントなどの新デバイスの治験にも参加しており、新たな知見に触れることができます。
PTA
末梢動脈、透析シャントに対するPTAも行っています。
IVCフィルター
救急搬送される急性肺血栓塞栓症をはじめ、DVTを有する周術期症例などに対する下大静脈フィルター留置も循環器内科で行っています。悪性腫瘍の関連した症例も多いためフィルター留置の判断は難しく、特に回収可能型フィルターにおいては明確な適応基準もなく判断が難しい分野です。現在当院血管外科と協力し、院内統一のガイドライン作成の準備を行っています。