東大病院では、年間1万件以上の経胸壁心エコー検査や約300件の経食道心エコー検査を行うなど、国内の大学病院としてはトップクラスの心エコー件数を行っております。
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- 2020-3-22
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- 2016-7-27
東大病院では、年間1万件以上の経胸壁心エコー検査や約300件の経食道心エコー検査を行うなど、国内の大学病院としてはトップクラスの心エコー件数を行っております。
心エコーグループでは、豊富な症例を基に正確な心エコー診断技術を身につけ、さらにそれに基づいて的確な治療方針が決められる医学知識も習得することを心がけております。
<教育>
心エコー診断学の教育として、定期的な勉強会やカンファレンスも開かれており、グループ外からも毎回多数参加しています。基本的技術に関しては、独自のマニュアルを作成し、それに基づいて標準的な技術が身につくように指導しております。
<検査>
通常行う経胸壁心エコーや血管エコーの他に、次のような検査を行っています。
経食道心エコー
経食道心エコープローベを食道に挿入して行います。弁膜症や感染性心内膜炎、心内血栓の評価などに有用です。3次元心エコー技術を活用して、より正確な診断を心がけています。
3次元心エコー
通常の2次元心エコーに比べて視覚的に立体構造を理解しやすいため、外科手術前評価などに有用です。また、複雑な構造をもつ右室の携帯評価などにも有用です。QLabやTomTecなど最新の3次元心エコー解析装置も備え、臨床研究にも活用しております。
スペックルトラッキング法
心エコー画像に特殊な画像解析を行うことで、心筋の収縮と拡張を定量的に評価可能です。これまでわからなかった心筋の異常などを定量的に評価することが可能なため、心筋障害の病態解明の研究などに応用しています。また、左室心筋の非同期収縮を評価し、心室再同期治療(CRT)の適応決定などに役立てています。
負荷心エコー法
体を動かしたときや、体に負担がかかったときの血行動態や心機能の変化を評価するのに有用です。また、虚血性心疾患の診断法として広く利用されています。
<研究活動>
国内外の学会には積極的に参加し、常に新しい知識を習得するように心がけております。また、同時に国内外に研究成果を発表し、意見交換をすること自分たちの研究の発展に役立てております。研究機材としては、最先端の3次元心エコーや2Dスペックルトラッキング法の解析装置を揃え、最先端の診断技術の開発にも取り組んでおります。最新の技術については、本学ならではの特徴を生かして各メーカーや工学部などとの共同研究も行っています。臨床研究としては、心エコーの診断技術を生かして、弁膜症や心筋症など様々な心疾患の治療法、診断法に関する研究も行っております。これらに研究は、検査部の協力のもと医師と技師がそれぞれ協力しながら進めており、希望者はグループ外あるいは学外からも参加可能です。