不整脈チームの臨床研究

スマートウォッチを用いた心不全の早期発見を目指した研究

本研究は、AppleWatchを用い、在宅での心不全の早期発見を目的とした大規模臨床研究です。東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、研究機関の長から許可を得て実施します。

研究の背景

息切れやむくみといった心不全の症状に関するアンケート結果と、Apple Watchの心電波形を使用した心不全検知AIの結果を比較する研究を行っています。この心不全検知AIは、東京大学医学部附属病院とSIMPLEX QUANTUM社が共同で開発したもので、心電波形データを基に心不全の重症度を判定します。学習データとして、2013年から2020年までの東京大学医学部附属病院の患者さんの心電図データが使用されています。このAIの効果を一般の方々を対象に評価するため、本研究を行うことになりました。

研究の目的

Apple Watchで測定した心電図を心不全検知AIで解析し、その結果とスマートフォンを通じて収集したアンケート結果とを比較し、心不全検知AIの有用性を検証します。
当アプリは医療提供を目的としたものではありませんが、研究グループが症状や心電図のAI診断から心不全が強く疑われると判断した場合は、その通知を希望する旨の登録を行った参加者のみに、連絡と追跡調査による見守りを行います

参加基準

・22歳以上の方
・日本に在住している方
・心電図が取得可能なApple Watchをお持ちの方  

収集データ

・個人名と電子署名
・メールアドレス(任意)
・年齢、性別、身長、体重
・心電図
・アンケート1(病歴、生活習慣、家族歴)、アンケート2(身体活動能力)
・iPhoneのヘルスアプリの歩数、心拍数、心電図解析結果

研究の流れ

1. 初日(同意取得日):必要情報の入力とアンケート回答、Apple Watchでの心電図計測
2. 2日目以降7日目まで:毎日Apple Watchでの心電図計測
3. 30日目、60日目、90日目:アンケート2の回答とApple Watchでの心電図計測

考えられる利益

本研究は参加者に直接的な利益をもたらすものではありませんが、疾患の早期発見に役立つ可能性があります。また、心不全の早期発見にこの研究の成果が寄与することが期待されています。

参加の中止について

研究への参加を途中でやめたい場合は、アプリ内での手続きを行ってください。

安全性について

個人情報はGCP(グーグル・クラウド・プラットホーム)で厳重に保管されますが、情報漏洩のリスクが存在します。ただし、暗号化キーは東京大学の研究者のみが持っています。

プライバシー保護について

その他

当アプリは医療提供を目的としたものではありません。体調不良時は医療機関をご利用ください。

研究チーム

・研究責任者:東京大学医学部附属病院 先進循環器病学講座 特任准教授 藤生克仁
・共同研究機関:SIMPLEX QUANTUM 社

お問い合わせ

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1  東京大学医学部附属病院
メール:note@m.u-tokyo.ac.jp

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