肺高血圧症の臨床研究

慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対するバルーン肺動脈形成術

 当院では、慢性血栓塞栓性肺高血圧症(chronic thromboembolic pulmonary hypertension: CTEPH)の治療を積極的に行っており、その一つとしてカテーテル治療、バルーン肺動脈形成術(balloon pulmonary angioplasty: BPA)を施行しております。

CTEPHが疑われる場合のご相談、およびBPAを含めた治療のご依頼・ご相談

地域医療連携部、もしくは循環器内科皆月までご連絡下さい。
迅速に対応させていただきます。
定期外来は金曜日午後になりますが、患者様のご都合にあわせて可能な限り他の曜日も診療させていただきます。
TEL:03-5800-9101(地域医療連携部)03-3815-5411(内線 37165:皆月)
E-mail:renkei-adm@umin.ac.jp

CTEPHとは?

 CTEPHとは右心室から肺につながる肺動脈内に器質化血栓と呼ばれる繊維の膜が張り巡らされることで、血液のスムーズな流れを阻害し、肺動脈内の圧力が高くなる肺高血圧症を発症する病気です。労作時の息切れが主な症状です。肺高血圧症は平均肺動脈圧(肺動脈内の平均血圧)が25mmHg以上ですが、CTEPHでは30mmHg以下で患者様の予後が改善するという報告があり、30mmHg以上の患者様は積極的に治療の対象となります。

BPAとは?

 BPAは本邦で手法が改良された、低侵襲、安全、かつ効果的な新しいCTEPHの治療の一つです。CTEPH治療の第一選択とされる外科治療では治療困難である病変も治療が可能です。また、局所麻酔下で治療が可能なため全身麻酔が不可能である高齢者の方でも安心して受けていただくことが可能です。一方で、右心室に近い側である中枢側に器質化血栓が主に存在する場合は、外科治療が選択されます。

 BPAの具体的な手技は局所麻酔下に頸部もしくは鼠径部(足のつけねの部分)にシースと呼ばれる管を挿入し血管確保します。その後、肺動脈にカテーテルを病変部まで運び造影を行い、病変(器質化血栓)にガイドワイヤーを通過させ、適切なサイズのバルーンで拡張し器質化血栓を血管の壁に押しつけます。これにより、器質化血栓で遮られていた血流がスムーズに流れることが可能となり、結果として肺動脈圧、および動脈血酸素飽和度が改善します。

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最後に
 当院はBPAのみならず、CTEPHの根治を念頭に包括的な治療を目指しており、血管を拡張することで肺動脈圧を下げる薬であるリオシグアト(アデムパスR)を用いた治療や、心臓リハビリチームとも連携し運動処方(各患者様に適切な運動強度、頻度、時間を決めること)させていただくことも可能です。また、ご状態次第では、血栓内膜摘除術が根治にふさわしいと判断することもあります。各々の患者様のご要望にも沿いながら、根治を目指しますので、お困りの場合はまずはいつでもご相談ください。

受診方法

地域医療連携部、もしくは循環器内科皆月までご連絡下さい。
迅速に対応させていただきます。
定期外来は金曜日午後になりますが、患者様のご都合にあわせて可能な限り他の時間帯も診療させていただきます。
TEL:03-5800-9101(地域医療連携部)03-3815-5411(内線 37165:皆月)
E-mail:renkei-adm@umin.ac.jp

CTEPH、BPA担当
循環器内科 皆月 隼

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