成人先天性心疾患の臨床研究

心房中隔欠損症に対する経カテーテル的心房中隔欠損閉鎖術

当院では心房中隔欠損症(atrial septal defect: ASD)に対する経カテーテル的閉鎖術を行っております。

心房中隔欠損症とすでに診断されている、疑われる、否定ができないなどの患者様がいらっしゃいましたら、  
予約センター、もしくは木曜日・金曜日の成人先天性心疾患外来
担当 循環器内科 齊藤 暁人(内線:36670) または 循環器内科 相馬 桂 (内線:36842)までご連絡ください。  

早めの受診希望や患者様の都合のよい曜日などございましたら、適宜外来をご相談させていただきますのでお気軽にご連絡ください。(成人の先天性心疾患全般に関してでも構いません。)  

TEL:(予約センター)03-5800-8630 もしくは
   (代表)03-3815-5411(内線:36670 齊藤 または 内線: 36842 相馬)

心房中隔欠損症(ASD)とは

右心房と左心房を隔てる心房中隔に欠損孔と呼ばれる孔が開いてしまっている疾患です。成人期にみられる先天性心疾患の中では最も多いと言われています。欠損孔が小さければ成長とともに乳幼児期に自然に塞がる場合もありますが、そうでなければ残ってしまい自然経過とともに成人期になって様々な問題が起こりえます。
心房中隔欠損症では右心房や右心室、肺動脈(右心系)への負担が増えることにより、疲れやすさや息切れ、むくみ、動悸といった症状を感じるようになるだけでなく、右心不全、不整脈や肺高血圧といった新たな病態、疾患の発症にもつながります。静脈にできた血栓ができた場合に欠損孔を介して流れることで脳梗塞の一因になりえることも知られています。従って、右心系への負荷が確認された場合、関連する症状や不整脈がある場合、欠損孔を介した血流量が多い場合などに閉鎖治療が推奨されます。  

経カテーテル的心房中隔欠損閉鎖術

心房中隔欠損症のカテーテル治療は閉鎖栓と呼ばれるニッケル・チタンの合金製の細いメッシュ状の器具(閉鎖栓)を用いて欠損孔を閉鎖することを目的とします。これにより右心系への負荷を軽減することを目的とします。また静脈血栓による脳梗塞や動脈血栓症の発症を予防することも期待されます。合併症の頻度は少なく、高い治療成功率を収めています。カテーテル治療が可能な形態であるか、そもそも閉鎖を行ってよい病態であるか、十分に精査を行った上で適応を判断させていただきます。手術が適切であると判断に至る場合もあるため、心臓外科とも連携して診療にあたっております。

経カテーテル的心房中隔欠損閉鎖術

閉鎖栓

治療手順

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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